Webサイトを長年運営していると、別のドメインへ変更したいという場合もあります。
例えば、
✔ 会社名やサービス名が変わった
✔ より分かりやすいドメインを取得できた
といった場合、サイトのドメイン変更を検討することも多いです。
ですが、すでにGoogleから検索流入を獲得しているサイトの場合、次のような点が気になる方も多いはずです。
- ドメインを変更すると検索順位が下がる?
- 今までのSEO評価はなくなる?
- どのように移転すればいい?
結論からまとめておくと、ドメイン変更では、一時的に検索順位が変動する可能性があります。
ただ、正しい手順でサイトを移転すれば、旧ドメインから新しいドメインへ検索評価を引き継ぐことができます。
そこで、今回は、ドメイン変更によるSEOへの影響と、検索評価をできるだけ引き継いでサイトを移転する方法について解説します。
ドメイン変更とは?
ドメイン変更とは、現在Webサイトで使用しているドメインを別のドメインへ変更することです。
例えば、
https://example-old.com/↓
https://example-new.com/
のように、WebサイトのURLそのものを変更します。
ドメインを変更すると、トップページだけでなく、基本的にサイト内すべてのページURLが変わります。
例えば、
https://example-old.com/service/
というページは、
https://example-new.com/service/
のようになります。
そのため、Webサイトに対して非常に大きな影響が出る変更になります。
ドメイン移管とは違う
分かりにくいのですが、ドメイン変更とドメイン移管は別のものです。
- ドメイン変更:Webサイトで使用するドメイン名そのものを変更する
- ドメイン移管:ドメイン名はそのままで管理会社だけを変更する
ドメイン移管とは、ドメインの管理サービスを変更するという作業になり、サイトURLは変わりません。
そのため、ドメイン変更のようなSEO上のサイト移転にはなりません。
ドメイン移管については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ ドメイン移管とは?手順やAuthCodeについてチェックする
ドメインを変更するとSEOに影響する?
ドメインを変更すると、SEOに影響が出る可能性が十分にあります。
特に、変更直後は、Googleが旧URLから新URLへの変更を確認し、クロール・インデックスをやり直す必要があります。
そのため、一時的に、以下のような状況になることがあります。
- 検索順位が上下する
- 検索結果に旧URLと新URLが混在する
- アクセス数が減少する
ただし、これは必ずGoogleの評価を失うという意味ではありません。
次のセクションで説明するように、リダイレクト設定により新ドメインへ評価を引き継ぐこともできます。
301リダイレクトでSEO評価を引き継げる
旧ページから対応する新ページへ301リダイレクトを設定することで、Googleへ恒久的なURL変更であることを伝えられます。
例えば、
↓
301リダイレクト
↓
新URL:https://example-new.com/service/
という設定を行います。
そのため、正しく設定すれば旧ページが持っていた評価を新ページへ引き継ぐことができます。
ただし、処理には時間がかかることもあります。
そのため、301リダイレクトを設定した直後から検索順位が完全に同じ状態になるとは限りません。
ドメイン変更でSEO評価を引き継ぐために重要なこと
ドメイン変更でSEO評価を引き継ぐために、以下の点に対応しましょう。
- 旧URLと新URLを対応させる
- 旧URLから新URLへ301リダイレクトする
- 内部リンクを新しいURLへ変更する
- canonicalを新しいURLへ変更する
- XMLサイトマップを新しいURLへ変更する
- Search Consoleへ新しいドメインを登録する
- Search Consoleでアドレス変更を申請する
- 移転後も旧ドメインを維持する
これらのことをしっかりと行っておくことが大切です。
長年の運用で得たSEO評価を失うのは非常にもったいないので、これらの設定は必ず行うようにしましょう。
旧URLと新URLの対応表を作る
サイト内の各ページについて、どのURLからどのURLへ移転するのか整理して対応表を作っておくこともおすすめです。
例えば、以下のような感じです。
| 旧URL | 新URL |
|---|---|
| example-old.com/ | example-new.com/ |
| example-old.com/service/ | example-new.com/service/ |
| example-old.com/company/ | example-new.com/company/ |
基本的には、旧ページと内容が同じ新ページを1対1で対応させます。
この対応表を作っておくと、301リダイレクトの設定漏れやミスを防ぎやすくなります。
ドメイン変更の手順
ドメイン変更の基本的な流れは以下です。
- 新しいドメインでサイトを公開する
- 旧URLから新URLへ301リダイレクトする
- 内部リンクを新しいURLへ変更する
- canonicalなどのURL情報を変更する
- XMLサイトマップを新しいURLへ変更する
- 新旧ドメインをSearch Consoleへ登録する
- Search Consoleでアドレス変更を申請する
- 新しいサイトマップを送信する
STEP1:新しいドメインでサイトを公開する
まずは、新しいドメインでWebサイトを正常に表示できるようにします。
この時点で、次のようなことを確認しておきましょう。
- 各ページが正常に表示できる
- 画像が表示される
- CSSやJavaScriptが読み込まれる
- SSLが正常に動作している
- リンク切れがない
STEP2:旧URLから新URLへ301リダイレクトする
新サイトの準備が完了したら、旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトは、Webページが恒久的に移転したことを検索エンジンへ伝えるための設定です。
この設定により、旧ドメインのSEO評価を新ドメインに引き継ぐことができます。
基本的には、旧ページと内容が対応する新ページへ個別リダイレクトすることが重要です。
Googleは、関係のない多数の旧URLを新サイトのトップページなどへまとめて転送すると、soft 404として扱われる可能性があると説明しています。
リダイレクト設定時には注意しておきましょう。
STEP3:内部リンクを新しいURLへ変更する
301リダイレクトを設定しておけば、旧URLからでも新ページへ移動できます。
ですが、サイト内リンクを旧URLのままにしておくことはおすすめしません。
例えば、
<a href=”https://example-old.com/service/”>サービスページ</a>
となっているリンクは、
<a href=”https://example-new.com/service/”>サービスページ</a>
へ変更します。
- 本文内リンク
- ヘッダー
- フッター
- パンくずリスト
- 画像リンク
などを確認して、該当箇所があれば、すべて新ドメインのURLへ変更するようにしましょう。
STEP4:canonicalを新しいURLへ変更する
canonicalタグを使用している場合は、新しいURLを参照するように変更します。
例えば、新サイトのページで、「https://example-old.com/service/」をcanonicalとして指定したままにすると、
検索エンジンへ古いURLを正規URL(正規化された正しいURL)として伝えることになります。
移転後は、必ず新しいURLをcanonicalとして設定しておくことが大切です。
ドメイン変更後にページのソースを確認して、状況に応じて作業を行いましょう。
STEP5:XMLサイトマップを新しいURLへ変更する
XMLサイトマップに含まれるURLも、新しいドメインへ変更します。
旧URLが、
https://example-old.com/page/
であれば、
https://example-new.com/page/
へ変更します。
WordPressの場合は、WordPress本体やプラグインが自動でサイトマップを生成していることもあります。
この場合は、XMLサイトマップの変更が不要になります。
ですが、手動で作成しているサイトもあります。
その場合は、XMLサイトマップの中身の修正も忘れずに行いましょう。
STEP6:新旧ドメインをSearch Consoleへ登録する
Google Search Consoleでは、旧ドメインと新ドメインの両方を管理できる状態にします。
まだ新しいドメインを登録していない場合には、新しいプロパティを追加して所有権を確認しておきましょう。
STEP7:Search Consoleでアドレス変更を申請する
301リダイレクトなどの移転設定が完了したら、旧サイトのSearch Consoleから「アドレス変更」を行います。
アドレス変更を使うことで、「このWebサイトは新しいドメインへ移転しました」ということをGoogleへ伝えられます。
Search Consoleの、
「設定」
↓
「アドレス変更」
から手続きを行います。
httpからhttpsへの変更(HTTPS対応)や、同じドメイン内でのページURL変更で使用するツールではないので、注意してください。
STEP8:新しいサイトマップを送信する
新しいドメインのSearch Consoleから、新しいXMLサイトマップを送信します。
これにより、新しいURLをGoogleが見つけやすくなります。
サイトマップを送信した後は、以下のような点を確認しましょう。
- 新しいURLがインデックスされているか
- クロールエラーが出ていないか
- 旧URLから正しくリダイレクトされているか
旧ドメインの301リダイレクトはいつまで残す?
ドメイン変更が完了したからといって、すぐに旧ドメインを解約するのはおすすめしません。
Googleは、旧URLから新URLへのリダイレクトをできるだけ長く、一般的には少なくとも1年以上維持することを推奨しています。
これは、Googleが旧URLを再クロールし、新URLへ各種シグナルを移すためです。
ドメイン変更後も、旧ドメインはすぐに解約せずにしばらくは更新を続けておきましょう。
ちなみに、ユーザーが古いブックマークや外部リンクからアクセスする可能性も考えられます。
それも考慮すると、可能であれば数年は解約せず所有しておいた方が安心です。
ドメイン変更についてよくある質問
最後に
今回は、ドメイン変更によるSEOへの影響と、検索評価を引き継ぐためのサイト移転方法について解説しました。
ドメイン変更では、単に新しいドメインへWebサイトをコピーするだけでは不十分です。
基本的には、以下のような流れで作業を進めるのがおすすめです。
↓
旧URLと新URLを対応付ける
↓
301リダイレクトを設定
↓
内部リンク・canonicalを変更
↓
XMLサイトマップを更新
↓
Search Consoleでアドレス変更
↓
移転後の状況を確認
正しく設定しても、Googleが新しいURLをクロール・インデックスするまで検索順位が一時的に変動することはあります。
ですが、301リダイレクトなどを正しく設定することで、旧サイトが持っていたSEO評価を新しいドメインへ引き継ぐことができます。
特に重要なのは、旧ページと対応する新ページへ1対1で301リダイレクトを設定し、旧ドメインをすぐに手放さないことです。
ドメイン変更後もSearch Consoleを確認しながら、新しいURLへの移行が進んでいるかチェックしましょう。















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